SEO対策によるブログへの集客手法は、成功すれば膨大なユーザーと収益を手にできます。SEO対策とはサーチ・エンジン・オプティマイゼーションの略で、日本語訳すると「検索エンジン最適化」つまりGoogleなどの検索結果に最もヒットするかたちに対策していくことです。
いまやブログを運営するほとんどの方が関心を寄せるセクションであり、ブログの集客にはなくてはならないものとなっています。
ではSEO対策をすると具体的にはどのようなことが起きるのでしょうか。
たとえばあなたが「子供服の販売」についてのブログを書くとします。このときSEO対策が行えていれば「子供服 通販」と検索したユーザーや「子供服 購入」と検索したユーザーの検索結果にあなたのブログがヒットし、たくさんのユーザーを集めることができます。
このようにSEO対策を行い検索結果が一つ上がり下がりするだけで、ときに何万・何十万というユーザーが増減するのです。
ではSEO対策とはどのような対策をすれば良いのでしょうか。
ここからはブログの運営で必ず抑えて頂きたいSEO対策12項目を紹介していきます。
信頼性のある文章を書く
近年SEOでは「E-A-T(専門性-権威性-信頼性)」の重要性がとても高まっています。ここではその中のひとつ「信頼性」について紹介していきます。
SEOでは信頼できる文章をどのように判断しているのでしょうか。
それは信頼できる人が述べているか否かです。たとえば「YouTubeの稼ぎ方教えます!」と発言する人物が、有名ユーチューバーのヒカキン氏だった場合と無名ユーチューバーだった場合とでは、信頼性の有無は雲泥の差です。
では駆け出しの無名ブロガーが信頼性のある文章を作るにはどのようにすればよいのでしょうか。
答えは自分自身に置き換えることです。
自分自身がやってきたこと・経験したこと・成功したことは本物であり高い信頼性があります。自分の失敗した経験や、1万円、5万円、10万円を稼いだ方法は多くの人が知りたいと思うことでしょう。
また親近感をもって捉えることがでるユーザーの数も膨大です。
このように自分の立場に置き換えて、自分が経験・体験したことを発信すれば信頼性の高い文章を作ることができるのです。では自分自身が経験していない文章に信頼性を持たせるにはどのようにすればよいのか。
それはこれから紹介する「権威性・同調性のある引用を行う」方法です。
権威性・同調性のある引用を行う
権威性のある文章の引用や、同調性のある文章を引用することは、あなたの書く文章の信頼性を高めます。
たとえばブログ内で”SEOについての知識”を延々と語るよりも、Googleの発進する文章をひとこと引用すればそちらのほうが遥かに有益な情報としてユーザーは捉えます。同調性のある文章も同じで「◯◯と言っているユーザーがいました。」と言うだけでは信頼性に欠けますが、ユーザーのTwitterを引用すればまぎれもない本物の言葉になります。
このように権威性・同調性のある文章を引用することは、信頼性のある文章としてSEOにおいても評価されやすいと言われます。
とはいえ引用しているだけではただの類似文章です。引用をするときは、その前後にオリジナリティーのある意見や解説を入れることが重要です。
なお注意点として、文章を引用する際はHTMLの記述でも可視でも引用箇所がはっきりとわかる記載をしましょう。
HTMLでは引用する文章をblockquoteタグで囲みます。
可視では本文と引用部がはっきりと区別できる背景色にし、引用符(“ ”)で囲みます。また引用元の記載も忘れないようにしましょう。
タイトルに検索キーワードを含める
ブログの「タイトル」は、下の画像のように検索結果に表示されるテキストとして用いられます。そのためユーザーの検索意図に沿わないタイトルは検索結果にヒットしづらいです。
たとえば「ブログ 書き方」で検索するユーザーをメインターゲットとして狙った場合、下の例【1】と【2】ではどちらが検索結果にヒットしやすいでしょうか。
【1】上手なブログの書き方教えます。
【2】ライティングの達人になる方法教えます。
答えはもちろん【1】です。このようにユーザーが何を検索したいのかを読み解き、その検索意図に合ったキーワードをタイトルへ含めるようにしましょう。
他にも以下のポイントに注意してブログのタイトルを決めることが大切です。
- タイトルの文字数は35文字以下が適切
- 句読点がなくても分かりやすいタイトルにする
- 重要なキーワードはできる限り前半に
- ユーザーの興味を引くタイトルにする
結論・回答を先述する
ブログへ文章を書き入れるときは、検索意図となるキーワードへの結論や回答をできる限り前に書くようにしましょう。「ブログ 書き方」を例にあげるのであれば、「上手に書く方法」をまとめた文章が結論です。
ユーザーがGoogleで検索をするとき、ほとんどの場合は検索結果の答えを「すぐに知りたい」と思っています。そのためダラダラと長い文章や前置きが長い文章は途中で飽き、他サイトへの離脱に繋がります。
SEO対策において早期離脱はマイナスです。そのため結論まで無駄に遠い文章は評価されづらいと言えるでしょう。
文章を書くときの基本構成は以下の構成を意識するとよし。
もちろんこの構成は”基本”であり、結論の前に解説や補足が必要な場合もあります。そのようなときは導入文の中に簡単にひとこと結論を加えてみてください。
導入文に結論を加えることで本文への流れがスムーズで読みやすい文章ができます。
オンリーワンの文章を書く
同じ検索結果を意識すると、どうしても競合他社と似たりよったりの文章になってしまうことがあります。もしも似た文章や構成になってしまった場合、後に作ったあなたの記事が劣勢になる場合が多いです。
そのため事実をそのまま書いたありきたりなブログはSEO的にマイナスです。
SEOでプラスにするためにはオリジナルの文章を入れましょう。たとえば自分自身の意見や経験もそのひとつです。
他にもできることはたくさん。友達100人にアンケートを取る方法や、商品を紹介するために販売店へ出向くなどの方法もあります。
自分のブログでは何ができるのか考えて実践してみましょう。
図やグラフを挿入する
「百聞は一見にしかず」と言われるように、人は文章のみで語られるよりも目で見た像のほうがより強く理解できます。またブログの文章を上から順に読んでいく時、一度目が留まる場所も図やグラフが設置されている場所です。
このような画像はGoogleの検索結果に表示されることもあります。以下はGoogleで「SEO」と検索したときの表示順位1位にくる項目です。
赤枠で囲まれた図は、SEOについて書いているブログの画像を引用して表示しています。このことからもGoogleがいかに重要な役割を果たすかがわかります。
見出し(hタグ)の構造整える
見出しはSEO対策に重要な役割を果たします。管理画面で見出しを設定する場合、下の画像のように「見出し2<h2>」で作る大きな文字の見出しは、HTMLで見るとh2タグで囲まれて記述されます。
見出しの大きさを変えるh2~h6までのタグは階層を表していて、数字が小さいほど重要な役割を果たします。そのため見出しタグ「h2」には重要なキーワードを適切に含めるようにしましょう。
また見出しは1つのブロックで入れ子にするのが一般的。「h2→h4」のように順番を飛ばす並びや「h3→h2」のように順序が逆にならないように注意しましょう。
「好きな料理ランキング」を例にあげると以下のような見出しの構成が最適です。
見出しh2 | 好きな料理ランキング |
---|---|
見出しh3 | 1位お寿司 |
見出しh4 | 人気の理由 |
見出しh4 | 人気の年代 |
見出しh3 | 2位ハンバーグ |
見出しh4 | 人気の理由 |
見出しh4 | 人気の年代 |
関連するページを充実させる
特定の記事を上位表示させるのに、その記事だけ一生懸命テコ入れするよりも、関連する記事と合わせて充実させたほうがSEOの評価は上がりやすいです。
たとえばドッグフードの紹介記事を上位に表示させたいとき、その記事単体がいかに充実していても受ける評価は限られるでしょう。評価を上げるためにはドッグフードに関連する複数のキーワードとそのキーワードが含まれるページを充実させる必要があります。
ドッグフードを例に上げるのであれば以下のような関連キーワードとページが存在すると思われます。
ここで重要なのは関連するページの”数”ではありません。どれだけ充実しているのかです。
つまり関連するページがたくさんあってもそのページの内容が充実していなければ全く意味がないということ。むしろ意味のないページの量産はマイナス評価を受けてしまうかもしれません。
特定の記事に囚われることなく、関連する複数のページを充実させましょう。
内部リンクの繋がりを整理
上で述べたように関連するページを充実させると、ページ同士の繋がりができます。ページ同士の繋がりができたら起点となるページから関連するページを把握し、整理しましょう。
関連するページ同士のリンクを整理することで、クローラーの評価を意図的に支持することが可能になります。
複数の記事がまとまった集合記事は、いくつもの関連ページへリンクを発信します。逆に発信したサイトからリンクを集めることによりその記事への評価も高まるのです。
このように内部リンクの整理により評価を集めることは、Googleへ一番に読み取って欲しい記事を意図的に指し示すことにも繋がります。ただしこれは、その記事がGoogleに正しく評価されている場合に限る。
XMLサイトマップを用意する
XMLサイトマップは検索エンジンにサイトの構成を正しく伝え、コンテンツを読み込むクローラーの効率を上げるために使用されます。そのため私達ユーザーが視覚的に見ることは出来ませんが、SEOを行う上ではなくてはならないものなのです。
WordPressでブログ作成をしている場合は「プラグイン」を使ったXMLサイトマップの作成が可能です。
XMLサイトマップに一番おすすめのプラグインは『All In One SEO Pack』。サイトマップが作成できるだけでなく、どのコンテンツを優先的に検索エンジンへ読み込ませるかまで設定できる、高機能なプラグインです。
WordPressを使用していない場合は自動生成ツール「sitemap.xml Editor」を使って作成する方法がおすすめ。サイトのURLを入力してファイルをダウンロードするだけなので、とても手軽に利用できます。
XMLサイトマップの作成が完了したらSearch Consoleへ登録しましょう。登録の方法はSearch Consoleの左再度メニューから「サイトマップ>新しいサイトマップの追加」の順に進み、入力箇所に「/sitemap.xml」を入れるだけです。
上位サイトを研究する
ここまでたくさんの内容を紹介してきましたが、一番よい方法は競合の上位サイトを研究し真似することです。
真似とは言っても「パクる」ではありません。上位サイトの良いところを発見し、自分自身のサイトに置き換えると何ができるかを考え、オリジナルの内容にするのです。
競合サイトを研究するところはたくさんありますが、上で紹介した内容を含め、以下の点に注意して見ていくと良いと思いますよ。
- タイトルの付け方
- 内部リンクの設置方法
- 関連記事の内容と数
- 新着記事で書いていること
- レイアウト
- hタグの使い方
- 文章の書き方
- 導入分の書き方
- 結論に至るまでの流れ
まとめ
SEO対策を述べましたが、全てが正解というわけではありません。Googleのアルゴリズムは日々進化しています。
ここで紹介した方法は正解に最も近づくためにやらねばならないこと理解して下さい。
SEO対策は考えれば無限とも思えるほどの対策があります。しかし実際にやることは至ってシンプル。
ユーザーに取って有益となるブログを作ることです。