ブログを作成することによって自分の知識や体験、または趣味の魅力まで、たくさんのことを伝えたいと思っている方は多いことでしょう。しかしいざブログを書き始めて気づくことがあります。
それは「どんなブログの書き方をすればたくさんの人に読んでもらえるのだろう」ということ。
魅力のある文章の書き方や、人を引きつける単語や言い回しは一朝一夕で取得できるものではありません。しかし基本的なブログの書き方をマスターしていれば、集客力が高く読みやすい文章を作ることはできます。
この記事ではブログを書くうえで絶対に抑えておいて欲しい「書き方の手順」と、読みやすいブログを書くために必要な「書き方のコツ」を紹介します。
読み進めやすい記事の構成とは?
まずは記事を書くうえで基本となる文章構成を頭に入れることから始めましょう。以下の構成は基本的な記事のレイアウトです。
この構成はブログに訪れたユーザーを最後まで閲読さるために最適な構成になっています。記事を書くときは常にこの構成を意識しましょう。
導入文の役割
導入文では「どんな疑問を持つユーザーに向けて」「何を語るブログなのか」を明確に伝えなければなりません。ブログに訪れたユーザーが「このブログを読んだら疑問が解決できる」と思わせ、読み進めるきっかけを与えます。
結論を先に述べること
結論はできる限り記事の冒頭で述べるようにしましょう。書籍と違いブログには「早く答えを知りたい」と思うユーザーが集まります。そのため説明くさく結論から遠い文章はユーザーの閲読意欲を冷ましてしまいます。
具体的説明で結論に信憑性を
結論を述べたら何故その結論に至ったのか、その理由を具体的に説明しましょう。信憑性のある説明をすることで、ユーザーは結論への理解を深めることができます。
補足では注意点や意見を述べる
補足では注意点を述べ、ユーザーの抱える疑問の深くまで解決できるようにしましょう。また自分自身の意見や経験を述べることで、オリジナリティのある”考えさせる”ブログを書くことができます。
記事のまとめで完結させる
ブログの終わりには、記事を完結させるまとめを書き入れましょう。「最終結論」をひとまとめにすることでブログを綺麗に締めることができます。
進めやすいブログの書き方 手順
ブログを書くとき、何も決めずに上から順にズラズラと書き始めてもスムーズな執筆はできません。「キーワード」と「構成」を固めて内容がブレないスムーズな執筆をしていきましょう。
キーワードを2つ決める
ブログを書き始める前に必ずしなければならないこと、それはこれから書くブログが「どんな疑問を持つユーザーに向けて」「何を語るブログ」なのかを明確にすることです。これは先にも述べたとおり。
そのためには2つのキーワードを設定することから始めましょう。例を上げると以下の通りです。
①ブログ
②書き方
①ドッグフード
②選び方
①目玉焼き
②作り方
①運動
②痩せる方法
「よくわからない…難しい」と思った方は、Google検索に入力する単語を想像してみましょう。ちなみにこの記事は「読みやすいブログの書き方」を紹介しており、訪れるユーザーのほとんどは「ブログ 書き方」と検索して訪れています。
関連する項目を作る
メインとなるキーワードが決まれば、続いてはキーワードに関連する項目を書き出していきましょう。書き出す単語は”ざっくり”で結構、後ほど文章を整えていきます。
「ブログ 書き方」で例えると以下のような項目が連想できます。
- 読みやすい文章
- 書き方の手順
- 構成の作り方
- 書き方の注意点
「関連する項目が連想できない…!」というときは、メインキーワードをGoogleで検索してみましょう。表示される上位のブログサイトではどんな項目を並べているのか、よく見て自分自身のブログにあてはめて想像してみるとよいです。
ただしブログに取り入れるときは近似した文章や構成にならないように注意しましょう。
見出しで構成を作っていく
「関連する項目」の書き出しが終われば、項目を並べて見出しを作っていきましょう。このとき記事の始めで述べた「読み進めやすい記事の構成」を意識して下さい。
「導入→結論→説明→補足→記事のまとめ」が基本的な順番になります。とくに意識してほしいのはブログを読む人が何を求めているのかということ。
つまり結論までの入りを短くすることです。
構成の組み方を間違えると、説明くさいとても読みにくい文章になってしまうので注意しましょう。
見出しに入れた文章を整える
構成が完成したら、見出しに入れた文章を整えていきましょう。押さえるべきポイントは、見出しを読んで項目の内容が伝わるか否か。
極度に短文で意味が伝わらない箇条書の見出しは良くありません。かといって見出しとは思えないほど長過ぎる文章も改善すべきです。
適切な見出しの文字数は7文字~20文字程度。もちろん例外もあります。
また見出しにはキーワードを適切に配置しすることも大事。見出しだけを流し読みしても、記事の内容がなんとなく伝わるような書き方をするとよいです。
注意して欲しいのはGoogleの検索を意識しすぎてキーワードを不自然に配置しないこと。
連続したキーワードの配置は好ましくありません。
本文を書き入れる
見出しが完成したら、いよいよ本文を書き入れていきましょう。本文を書き入れるときのポイントは、導入文の中に”ひと言”結論を述べること。
導入文で結論の端を掻い摘んで述べることで、ユーザーはアタナのブログにグッと引き込まれます。
またダラダラと長すぎる文章や1・2行で完結する短い文もよくありません。書く内容は濃く凝縮して、わかりやすい文章にしましょう。
ブログ記事のタイトルを考える
ブログの文章を入れたら最後にタイトルを考えましょう。「タイトルが最後!?」そう思われる方もいるでしょう。
確かにタイトルを始めに考えたほうがよい場合もあります。しかしブログで書いた内容を適切にタイトルに入れ込むには、全て記事を書き上げてからのほうがより上手くタイトルを作ることができます。
それは書いた内容や順番を一番理解しているのは、ブログを書く前より書いた後だからです。
上手に読みやすい文章を書く方法
ブログを書く手順を理解したところで、書き入れていく内容にも工夫をしていきましょう。緩急をつけたライティングは読み進めやすいとても良い文章になります。
行数を変化させリズム感のある書き方に
同じ行数が続く文章は、読みづらく飽きやすいです。逆に言えば行数を変えることで文章にテンポが生まれ、とても読み進めやすくなります。
とくに意識してほしいのは、複数行に挟まれた「1行」。
複数行が前後にある、1行の文章は視覚的にも目立ち、文章が強調されます。そのためユーザーに”読ませたい”部分をあえて1行で書くことでユーザーの目を引き、意図して閲読させることができるのです。
たとえば下の画像の【A】と【B】は同じ行数が一定のものと、リズムをもたせたものの例です。どちらが読み進めやすいですか?
【A】
【B】
ほとんどの人は【B】の行数にリズムがある文章のほうが読み進めやすいと答えます。また【B】であればユーザーに注目してほしい重要な1文を強調することもできます。
文末を変化させる
読みづらい文章にありがちな書き方が、文末の終わり方に変化が無い言い回しです。例えば下のような文章。
全ての文末が「~です」で終わっています。このような文章は、読みにくいだけでなく、面白みもありません。
5回目のアラームでようやく起きるほどです。
目が覚めると、朝食の時間です。
今日の朝食はパンです。
パンは私の大好物です。
ですが文末の「~です。」の部分にバリエーションを持たせるとどうでしょう。文章に動きがでて、とても読み進めやすくなります。
例えば下のような文末にすると、同じ内容でも全く違った見え方になります。
5回目のアラームでようやく起きるほど。
目が覚めると、朝食の時間にしています。
今日の朝食はパンでした。
パンは私の大好物なんですよ。
このように文末は「~です」「~ます」だけでなく、言い回しに複数のバリエーションを持たせることで、感情が伝わる、読みやすい文章にすることができます。
競合サイトをたくさん見て、どんな言い回しをしているのかを書き出してみると今後の参考になります。
自身の体験や意見を入れる
人がブログを読む時に、そのブログに入り込んでしまうポイントがあります。それは、読んでいるブログに共感したとき。
ではその共感はどのようにして生まれるのでしょうか。人が共感を感じるのは、相手のリアルな体験や意見が自分と重なったときなんです。
例を挙げると、「書き続けることでブログを書く力は上達します。」と言うよりも、「僕も昔は、記事が読みにくいと散々怒られていました。しかし、100記事・200記事と書くごとに、自分でも見違えるほど上達し、今では教える立場に。書き続けることでブログを書く力は上達します。」と言ったほうが共感を生みやすくなりますよね。
このように、自身と照らし合わせることのできる体験や、共感を生む意見を入れることで、誰もが夢中になるブログを書くことができます。
文章を書くときの注意点
ここからは読みやすいブログを書くための注意点を紹介します。
蛇足が多い記事や冗長な記事は避ける
ダラダラと結論までたどり着かない、長い記事に出会ったことありませんか?これまでは、記事の文字数もSEOの評価の対象になると言われていたため、そういった冗長な記事を多く見かけました。
ですが、このような記事はユーザーをイライラさせたり、飽きさせてしまう原因にも繋がります。
また、わざと冗長させる意図があったわけでもなく、補足説明ばかり入ってしまう記事も悪い例です。補足説明が長くなりそうな場合は、別記事を作り、そちらで説明するようにしましょう。
大・中・小の見出しを使い分ける
ほとんどのブログは、大・中・小の見出しで構成されています。HTMLで表すと「h2・h3・h4・h5」です。
この見出しの構成を意識することで、とても読みやすい記事に仕上げることができるんですよ。
見出しを組み立てるときは、まずは基本となる大項目から入れていきましょう。それからその中に入る文章の構成を考えながら、中項目を入れていきます。
中項目から更に細かく分ける必要がある場合は、小項目の見出しを追加します。「好きな料理ランキング」を例にあげると以下のような見出しができあがります。
見出し大 | 好きな料理ランキング |
---|---|
見出し中 | 1位お寿司 |
見出し小 | 人気の理由 |
見出し小 | 人気の年代 |
見出し中 | 2位ハンバーグ |
見出し小 | 人気の理由 |
見出し小 | 人気の年代 |
大・中・小見出しを入れることで、細かい内容がブロックごとに区切られとても見やすい文章になります。
完成したら誤字脱字を3回チェック
ブログが完成したら必ずチェックを行う、これは当たり前のことです。誤字脱字を見直し、文章の繋がりをチェックしていくと修正箇所はいくつか出てきます。
しかしほとんどの人はチェックを1回しか行いません。
誤字脱字をチェックするのは当たり前。内容を更に良いものにするために、ツールを使ってチェックしていきましょう。
1回目のチェクはWord(ワード)がおすすめ。ツールバーの「校閲→スペルチェックと文章構成」で誤字脱字をチェックすることができます。
2回目のチェックは「日本語文章構成サポートツール」を使い、正しく読みやすい文章になっているかチェックしましょう。
難しい漢字は読みやすいひらがなに変えたりなど、読みやすい文章をサポートします。
3回目のチェックは「CopyContentDetector」を使ってコピペチェックをしましょう。コピペしたつもりは無くても、文章が被っていることも有り得ます。被っている場合はオリジナルの文章に書き直すことをおすすめします。
まとめ
ブログの書き方で一番重要なのは、キーワードに沿った内容を、的確に読む人に伝えられているかどうかです。どんなに面白い文脈でも、長々と結論が出ない文章は、ブログには適しません。
ユーザーの「知りたい」に答え、しっかりと結論を出す記事が求められています。
言い方は悪いですが、上手くなりたければ「盗め!」です。検索結果上位にあるブログや、大手サイトの記事をよく読み、文章の書き方を盗んでいきましょう。